冬にクレイは乾燥する可能性があるけれど保湿ケアができる理由

リップクリームとリップグロスづくりの
ワークショップを開催したときに、
クレイリップグロスは保湿ケアできるけど
乾燥しやすいって不思議!」
と言われた事があります。

その疑問は正しく、
感覚ではわかっているものの
クレイセラピストとして未熟な時で
理論的にうまく説明できなかった
という記憶があります。

ではなぜクレイは、
保湿ケアできるけれど
乾燥しやすいのか?
お話ししていきます!

クレイリップクリーム5色とクレイリップグロス2色が置いてある
クレイリップクリームとクレイリップグロス

目 次

クレイは吸着力がある

クレイの構造は層状で
膨大な表面積を持ち
マイナスのイオンを多く帯びていて
吸着しやすい性質があります。

クレイがお肌に乗ると
吸着力を発揮して、
皮脂や汗などを吸着します。

吸着するから乾燥しやすい

皮脂や汗が多い夏場であれば、
制汗やデオドラントケアに
クレイは最適ですが、
空気の乾燥しやすい冬場に
クレイを乗せると
お肌が乾燥する場合があります。

皮脂や汗が多い場所やお肌であれば
特に問題はないかもですが、
乾燥しやすい部位やお肌は
注意が必要です。

クレイのスキンケアはとても良い!
私自身も実感していますが、
お肌が乾燥しないように
注意が必要なのに
スキンケアできるのはなぜか?

他の使い方をする

クレイを粉のまま
お肌に乗せた場合、
少量のクレイが乗ったまま
という状態になります。

少量のクレイが
お肌の表面に乗っている場合、
クレイの吸着力により
お肌が乾燥しやすくなります。

しかし
クレイを粉のまま使う場合には、
大きな吸着力は発揮できません。

大きな吸着力を期待するなら
クレイと水を混ぜたペースト
を使うのがベストです。

なぜペーストが良いか?

クレイの吸着力を
大きく発揮できるため、
長時間お肌に乗せることで
浸透圧のような働きをし、
お肌の細胞間において、
水分バランスを整える、
と考えられています。

吸着力が強いから、
お肌の表面だけでなく、
皮膚の内側まで吸着力を発揮し
お肌へ潤いを導くということです!

リップグロスやリップクリームはどうなのか?

リップグロスやリップクリーム
ハンドクリームなど、
オイルやクリーム基材と混ぜて使う場合
同様にお肌の乾燥を
気にする必要があります。

オイルは吸着力を弱める

クレイの吸着力を発揮するのは
クレイと水を混ぜたペーストの時で、
オイルと混ぜた場合には、
吸着力が弱まります。

また、
クリーム基材と混ぜた場合も同様ですが、
乳化剤を使用しているため、
お肌に水分を取り込みやすくなり、
オイルよりは乾燥しにくくなります。

しかしオイルやクリーム器材に
混ぜて使う場合には、
お肌に薄くのせて使うため、
浸透圧のような力は弱まります。

そのため、
注意をしないと乾燥する
というわけです!

乾燥しないために

リップクリームやリップグロス
ハンドクリームなどに
クレイを入れる場合には
乾燥しないために
注意しなければいけない事があります。

クレイを入れすぎない

クレイを入れすぎれば
乾燥しやすくなるため、
あまり多い量を入れないように
注意をする事です。

クレイの働きを強くして
お肌やリップケアをしたい
と欲張ることは厳禁です!!

入れるクレイを選ぶ

クレイを少なく入れても
吸着力が強いクレイならば、
乾燥する可能性があります。

そのため
使うクレイはご自身の肌に合わせ
選ぶことが重要です。

もしもよくわからない
というならば、
カオリンを多く含む
クレイを使うことをオススメします!

白い陶器に入ったホワイトクレイ

クレイは保湿ケアできるけど、
乾燥してしまう可能性がある
理由がお分かりいただけましたか?

ちなみに、
リップクリームやリップグロスは、
クレイを入れることで
よりリップケアができるので
冬には手放せないのです!

 

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